第11回「出演の為のオーディション」

本日、元号が改められ令和となりました。
新しい時代に、新しい羽ばたきをする皆さんに、今日は「出演の為のオーディションについて」少しだけ書きます。

 

広告代理店や制作会社がテレビCM(コマーシャル)などの出演者を決める為に、オーディションを行います。これは一般公募で行われるオーディションではありませんので、当社のような芸能事務所に依頼が来るオーディションのことです。

 

このオーディションは、制作会社側から年齢・性別・身長・体重・見た目の雰囲気・個性や演技力の有無など細かく指定されて依頼されます。その条件に合う人を事務所側が数名ピックアップして提出します。

そのままオーディションになる場合も有りますし、書類審査で絞り込まれる場合もあります。(書類審査が有る場合が多いと思います。)

 

ここで忘れてはいけないのが、当社のタレントだけが参加している訳では無いということです。他社にも同じ条件で出演者候補を募っているのです。ライバルは、そのオーディションに呼ばれているタレント全員です。

そしてこの中から今回一番キャラクターが合い、実力の伴った人が選ばれ撮影となります。

 

初めてオーディションに行った人の中には、選ばれなかったと落ち込んでいる人がいます。

私はそんな時、こんな話をします。

例えば全事務所からオーディションに参加した人が30名いたとします。その中で出演が決まるのは1人だとしましょう。という事は、数学的確率から言うと30回オーディションに参加しないと1回受からないという事です。1回落ちて29名に入ったからと悲観する事はない。

ただし、『オーディションまでの間に何をしたか』、『聞いている情報の中で最善の準備をしたか』は、考え直してみましょう。例えば、ホテルマンの役でオーディションを受けるのに、ホテルマンはどんな仕事をし、どんな立ち居振る舞いをするのか。知らないままで受けても落ちるのは当然です。やる事をやって選ばれなかったのであれば、相手が求めているキャラクターと合わなかっただけです。

 

ならば30回受ける事を考えましょう。その為には、キャラクターの幅を広げる実力と事務所に信頼される関係性を築きましょう。受ける回数が増えれば、受かる確率も増えて出演の機会も訪れます。

 

それと忘れてはならないのは、オーディションに行った先で日本放映プロには○○というタレントがいるんだということを、いい意味で印象に残して来ることを心がけましょう。

次回作でキャラクターが合えば、指名で呼んでもらえるようになります。

 

今日は、このへんで終わります。
令和の時代、みなさんが大きな飛躍を遂げることを楽しみにしています。

 

2019年5月1日