第18回「役者と演出家の違い」

今日のテーマは

「役者と演出家の違い」

 

今回は演じる側と演出する側の違いについてお話します。

まず演じる側。俳優の仕事は台本に書かれている自分の役を演じきることが俳優の仕事です。
一方、演出側(演出家・映画監督・プロデューサー)は、台本に書かれていること(大道具・音楽・照明・小道具・俳優の演技など)の全ての責任を負っています。

ですから、BGMひとつ取っても、どの曲を使うのかを最終的に決定するのも演出側です。この様に細部まで責任を持ちます。もちろん、どの俳優さんをどの役で使うのか、キャスティングも演出側に決定権があります。

 

作品すべての責任を負うのが、演出側の仕事です。

例えば、映画を撮ってヒットしない作品に何度出演していても、俳優さんには次の仕事が入ります。それは、俳優さんは監督の指示に従って演じているからです。

しかし、映画監督が何作もヒットしない作品は作れません。何故なら、その監督には予算が降りないからです。全ての責任は演出側に有ります。

 

ですから、俳優さんが監督に作品の内容について意見を言ってはいけないのです。もちろん、演じる為に必要なコミュニケーションをはかり、その中で役についての質問や演じる為の感情論での意見交換はいいと思いますが、それ以外のことは俳優が意見することではありません。

 

私が考える俳優と演出家の作品に向かう心構えをお話します。

俳優は、演じる為に意に沿わない表現方法であっても、演じる前に反対意見を言ってはならない。演出家の求める表現を正確に演じることが俳優の仕事です。演出家からOKを貰ってから、自分の意見を述べると演出側は、「なるほど」と話を聞いてくれます。(中には聞かない人もいますが)出来ないから逃げていると思われないことです。

逆に、演出側は演者から質問を受けたら、演者が納得出来るように説明出来ないのなら、演出はやってはいけないと考えてます。

また、演者は演出側の話を納得したにも関わらず、その表現が出来ないのであれば、俳優と名乗ってはいけないと思ってます。

 

今日は、この辺でありがとうございました。

2019年12月1日